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「浮浪児1945-」戦争が産んだ子供たちは [本、映画、テレビ他]

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浮浪児という言葉知っていますが 実際に会ったことはありません。
私が生れた頃には、もう少なくなったのでしょう。
石井光太氏の「浮浪児1945-」戦争が産んだ子供たちは
やはり考えさせられました。
以前、浮浪児が幾多の困難を乗り越えた小説を読んだ時に考えました。
どうして、このような子供たちを国や社会は助けなかったのだろう?
軍人の子は、今でも遺族年金が出ると聞きます。
しかし、一般の子で空襲などによって孤児になった子には
ほとんど金銭的な支援が無かったという事を最近知りました。
国によって起した戦争による被害の子らは 一般社会の子とて
支援されるべきです。
少なくとも、ある一定年齢までは・・・・

だから東京大空襲後、家も親もなくして 戦争中という事もあり
子供たちは浮浪児になってしまいました。戦後もそれは変わらず
生き延びるため、物乞いや新聞売り、闇屋の手伝い
それすらもできなければ、かっぱらいのような悪事にも手を染めます。
上野駅の地下道が住まいとなり、劣悪な環境の中で生きていきます。

本の冒頭にある浮浪児の書いた遺書を電車の中で読んだときは
思わず、涙が止まらなくなりました。

一部ですが・・・・
だから今の私には、死はただ一つの人間らしい道を歩んだということのできる方法です。
死は卑怯な方法だと言う人もありますが、
私は自分として最善の正しい道として選ぶのです。
悲しんで死んでいくのではありません。
母を求めて私の人間らしくなかった過去の生活と立派に縁を切って、
人間らしい心になることができて死ねるということを、
幸福に思って私は死んでいきます。
必ず、お母さんに会うことができると思います。
社会のみなさまどうか私の過去をゆるしてください。

石井氏は 多くの浮浪児とのインタビューや参考文献の中から
あらゆる角度で浮浪児の生態を書き記しています。
今は、70代後半から80代の方々まで100人近い方のインタビューを
試みました。
過去と決別したい方もいらしたでしょう。
女性の場合では、そのような生い立ちを知られたくないと取材拒否もありました。
しかし、おおむねその他は好意的に話してくれたようです。
自分では語れないけれど、若いあなたが それを記録してくれるならと。

浮浪児たちは、浮浪児狩りされて劣悪な環境のもとに収容されると
何回も脱出したようですが、愛のある、貧しくとも優しい施設では
卒園後も、子供や孫を連れて里帰りしたようです。
西武新宿線の都立家政にある「愛児の家」では 卒園後も手紙などで
交流を持っていたので、その後の彼らとコンタクトを取れました。
これは今は亡き 初代の理事長であるママさんの人柄でしょう。
http://www.aijinoie.jp/about.html

戦争とは、きれいごとではありません。壮絶です。
今、現実にアジア各地にいるストリートチルドレンが、日本にもいたのです。
発展途上の段階で、国は浮浪児という存在に蓋をしてしまいました。
闇に葬ったのです。
今を生きる私たちは、戦争により何が起こり、そして人々はそれを
どう生きたのか! それを知らなければなりません。
この8月に読んだということ、国の行方に暗雲を感じている私には
とても、意味深いものがありました。
浮浪児だった人々の年齢を考えれば、ギリギリの5年間だったと思います。
歳月をかけた本に、イージーに感想など書けませんが
書いてくださってありがとう!と伝えたいです。


 


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ふくるぐ

表紙の写真1枚が語るものの多さに驚いています。
本の紹介ありがとうございます。
私も読んでみたいと思います。
by ふくるぐ (2014-08-30 18:49) 

majyo

ふくるぐさん、コメントありがとうございます。
本を帯び付でスキャンしました。帯が物を言っていますね。
男の子も女の子も浮浪児になりました。
もう少し大きい子だと戦場に駆り出されます。
そんな時代が来ませんように!
by majyo (2014-08-30 20:24) 

sarusan

秋野菜スタートしましたがこれからが本番になります、今は下準備がようやく天気回復で進み始めました。

by sarusan (2014-08-30 21:48) 

majyo

sarusanさんの記事を読み、私もやらなくちゃと今朝は畑で頑張りました。種を買ってこなくちゃ。それにしても天候不順ですね。
地域は違いますが、参考になることばかりです。
ありがとうございます。
by majyo (2014-08-31 19:09) 

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